2002-11-01から1ヶ月間の記事一覧

継続は堕落なり

書くことがない。幸せなのかどうかはわからないけれど。 とにかく、書くことがない、と書いておく。

出稼ぎたちの出会い

歓送迎会、また新しい人が来て、何人かが帰っていく。 誰もが、帰るべきところを持っている。幸せなのかどうかはわからないけれど。

村上春樹の天才のありか

海外在住の貧しい活字中毒者はほしい本を目の前にしながら、購入することもできない。 だいいち、新刊のある本屋までうちから2時間近くかかる。そしてそこの本ときたら、輸送費をかぶっているせいで、この国の数倍の物価を持つ日本での値段よりまださらに高…

生まれでた斬新な悩み

僕らは、そう、ほんのすこし、生まれてくるのが遅かっただけだ。 おいしい牛肉も、大きくて屈折率のすばらしいダイヤモンドも、とっくに消費されてしまった。 残されたのは、斬新な発想求むという古ぼけた標語ばかりだ。 僕らは生まれつき斬新ではなかったの…

誠実に戦え!

みんなを尊敬するのはみんなを軽蔑するのと何にも変わらない。 じゃあみんながすごいのか、俺がすごいのか。馬鹿が一人ほえているだけか。 古新聞を開くとそこには責任を持って仕事をする人たちがあふれていて、その人たちについて責任を持った文章がつづら…

クラムボンの天才

僕は饅頭でも酒を飲む。ゆうべはトーストにマーマレードを塗ってビールを3缶あけた。 うまいと思って飲むのだから仕方がない。別に甘いものをつまみにしてはいけないという理由もないだろう。登川誠仁さんも甘いもので酒を飲むのが好きなそうで、酒を飲むと…

書くということを書くことに就いて

文章を書こうと思う。 作文が得意だから作家になろうと思ったという菊池寛のようなわかりやすささえ、持っていないけれど、これでも僕は自分の文章にうぬぼれているほうだ。 思っているなら書けばいいのだ。いちいち宣言するのは阿呆のすることだ。でも、何…

喜劇的性格

難しいことを考えているからといって、難しい人間だとは限らない。やさしいことを難しく言ってお金をもらうのは浅ましいだけでなく、有害だ。やさしいことをやさしくしか言えない手合いが目に付いて困るときには、ダライ・ラマ曰く、世界のことを考えてみる…

カレーパン、カレー抜き一つください

半分無理やり、クラスがひとつ終わった。月曜日は試験だ。おそろしいが。K先生いわく、「日本語教師って年中試験前みたいなもんやで」、名言である。 今日の特記事項としては、朝学校裏のパン屋「Backus Bakery Shop(麦可思西餅屋)」で買ったカレーパンに…

信仰者のおつとめ

断食月ラマダンが始まった。どう考えても健康にはよくないおつとめだが、少しうらやましくもある。 断食という、人間としての精神の高ぶり、あるいは能動的・本質的衝動を象徴し同時に必要とするようなイベントを持たないためのやっかみというだけでなく、イ…

イポー一泊旅行

一泊でイポーのあたりをうろついてこようと思い、朝9時ごろうちを出た。 バスでKLまで出てセントラルマーケットの近くで朝飯を食べ、軽いため息をつくともう10時半だ。バスターミナルで「アジアだなあ」と意味もなくつぶやいて、バスに揺られて3時間、あ…